2020年7月18日

ごはんを食べてくれないシニア犬③

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【食べなくなる理由】


ごはんを食べてくれないことが飼い主さんの悩みの種だったトイプードルのラッシュくん。

PetHotel11!にお泊り中にごはんをよく食べるようになり、おうちに帰ってからも引き続きしっかり食べてくれているようです。

では、そもそもどうしてラッシュくんがごはんを食べなくなってしまったのか?について考えてみたいと思います。



●きっかけはきっと些細なこと


中年になって、久々に実家に帰ったりすると、母親がかつての大好物を『何人前だよっ?!』ってくらいたぁ~~んとこしらえて待ち構えていて・・・

クリスマスの七面鳥になったかと思うほどたらふく食べても、


「まあ!もう食べないの?体でも悪いのかい?もっとしっかり食べないとダメじゃないの~!!」


なーんて言われて


「いやいやお母さん、もう若くないんだから勘弁してよ・・・」


ってゲフゲフしながら抵抗しているのに、追い打ちをかけるように山盛りデザートを強要される・・・


みたいなエピソードは世界中にゴロゴロしていることでしょう( ̄▽ ̄;)


人間の中年でさえそうなんですから、ワンちゃんだってハイシニアにもなれば基礎代謝が落ちて若い時より食欲も落ちてくる子が多いです。

中にはぜんぜん落ちない子もいますけど(;^ω^)


それにちょっとしたきっかけが加わると、目に見えてガクンと食欲が落ちて、ごはんに見向きもしないことも増えてきます。


そのきっかけは、例えば・・・


◇おやつの食べ過ぎ


季節の野菜やフルーツの”初物”なんかが手に入ると、飼い主さんは嬉しくなって愛犬と分け合って食べるのが楽しみ♪なーんて方も多いのではないでしょーか?

おいもさんやスイカなど、人間にとってはほんの2~3片でも、身体の小さなワンちゃんにとっては下手をすれば普段の食事1食分の半分くらいにすぐになってしまいます。

美味しそうに食べるからと、ねだられるままにあげていると・・・肝心なごはんの時には「ゲフッ!」もう食べられませ~~んってなりますね。



◇糖分や塩分の取り過ぎ


人間の食べ物はほぼ全てワンちゃんにとっては糖分や塩分の摂り過ぎになってしまいます。

味が濃いからワンちゃんは喜んで食べる。

喜んで食べてくれるから飼い主さんも嬉しくてついあげすぎちゃう。

けれど、ワンちゃんの内臓には負担が大きすぎるものをたくさん食べちゃったせいで、消化不良になったり栄養バランスを崩したりして食欲が減退してしまう・・・

こういう悪循環に陥っちゃいます。

人間が食べているものをワンちゃんにねだられても、ワンちゃんの健康寿命を思ってグっとガマンしましょうね~(;^ω^)



◇知らないうちに・・・


飼い主さんが把握している間食以外にも、気づかないうちにおさんぽ中に何かを拾い食いしていたとか、夜中に自分や同居犬のウンチを完食しちゃってた( ̄▽ ̄;)・・・みたいなことだってありえますね。

また、悪天候つづきでおさんぽや遊びがほとんどできなければ、お腹もさほど空かないでしょうし、便秘でお腹が張っていても食欲が落ちてしまうでしょう。


こんな風に、ほんのちょっとしたきっかけでハイシニアの小型犬は


「ああ・・・もうゴハンを見るのも勘弁です~~」


ってなってしまうんですね。



●心配で心配で・・・


体が小さな超小型犬だと、ほんの1日食べないだけで体重がガクンと落ちてしまうので、ハイシニアの超小型犬の飼い主さんは


「まあ、そんな時もあるよね~~♪」


なんて気楽に言っていられません。

事実、ラッシュくんの飼い主さんも、以前ラッシュくんがごはんを食べなかった時に、


「わがままを許しちゃダメだわ!」


と思ってゴハンを下げてしまったら、丸2日くらいラッシュくんがろくに食べてくれず、体重が落ちてしまったというご経験があったそうです。

まして、今回はラッシュくんが高齢犬ということもあって、前回のように体重が減ってしまったらどうしよう・・・?!と、心配で心配でたまらなくなってしまわれたのですね。



●悪循環


食欲のなさそうなラッシュくんを、飼い主さんは心配してそばで見守り、声をかけたことでしょう。

すると、ラッシュくんは


「ごはんを食べないでいると、なんだか優しくしてもらえるみたいだぞ♪」


と思います。


食べてくれないラッシュくんのお口に飼い主さんは手でゴハンを運んでくれます。


「ワーイ!ボクだけ特別扱いだぞ♪(ラッシュくんには同居ワンコたちがいます)


それでも食べないラッシュくんに、飼い主さんは他の子には決してあげないようなメニューを色々と用意してくれました。

人間の食べ物や味の濃いオヤツなんかですね(^-^;


「すごいっ!美味しいものがどんどん出てくるぞ♪粘ればもっといろいろ出てくるかな♪」


ゴハンの内容だけではありません。

飼い主さんは、ラッシュくんが食べたそうなタイミングを見計らって1日に何度もゴハンを用意して持ってきては、一生懸命食べさせようとします。


「ボクだけ何度も美味しいものをもらって、ボクだけママを何度も独占できるなんてサイコーすぎる~♪」


こんな風に、食べないでいればいるほどラッシュくんにとってはいいことが起きるシステムが出来上がってしまったんですね(^-^;

更に困ったことに、ラッシュくんが比較的喜んで食べてくれるものは人間の食べ物(クリームチーズやパンケーキなど)で、決してラッシュくんが消化しやすいとはいえず、栄養バランスも偏ったものでした。

ラッシュくんは、


「ああ~美味しかった♪・・・けど・・・胃がもたれるぅ~~、胸やけがするぅ~~」


と、ますます食欲は減退し、更にお腹がギュルギュル~・・・と緩くなってひどい時は血便が出てしまうことも・・・


完全に悪循環に陥ってしまったんですね(;^ω^)


PetHotel11!で他のワンちゃんたちと触れ合い、朝夕いっぱいおさんぽして、食べないでいたからといってひとつもイイことが起きない状態に置かれたラッシュくんは、いとも簡単にごはんをパクパクよく食べる子になってしまいました。

最初の2食をほとんど食べず、胃腸を休めたのも体の負担を軽減するのによかったのかもしれません。


人間の食べ物や、ジャンキーなオヤツを食べているよりもうーんと健康的で規則正しい食生活になったので、ラッシュくんはきっとますます元気で長生きしてくれることでしょう♪



●シニア犬の食欲が落ちたら


大切な愛犬が年を取って食欲がなさそうにしていたら、必要以上に心配するのではなく、まずは迷わず獣医さんに連れて行って健康診断を受けましょう。

そして、内臓などに問題があれば治療をしてもらえばいいですし、何も問題はないとなったら、食欲がわくように工夫をしましょう。

まっさきにすべき工夫はゴハンを変えることや、ゴハンのあげかたや時間を変えることではありません。

一緒にいつもより長めのおさんぽに出掛けてみたり、おもちゃで遊んでみたり、他のワンちゃんと触れ合えるドッグランに連れて行ってあげたり、たくさんの刺激をワンちゃんが受け取れるよう、いつもあまり行かない場所にドライブに出かけたり・・・そんな工夫です。

そんな風にして、絶対にワンちゃんが「ああーお腹空いた!!」って状態になっている状態にしたにもかかわらず、ゴハンをぜんぜん食べようとしなかったときは・・・

つい手出しをしたくなる気持ちをぐっとガマンして、丸1日はアッサリと


「あらま、いらないの?じゃあ片付けるね~」


と下げてしまいましょう。

ゴハンのあげ方や内容を変えるのは、その後で十分です。

まして、健康を害する恐れのある食べ物をあげるのは、本当に最後の最後の手段にしましょう。


だって、可愛い相棒には できるだけ健康で長生きしてほしいですものね(^▽^)/






<今日のPetHotel11!>

今日はみんな暗くなってからやって来たよ(^▽^)/


夕方、ザアザア降りの中
お泊りに来てくれたのは常連のAくんだよ!


Aくん「ずぶ濡れだよ~!
早くお部屋に入れて~~」


Aくん「ナツ、ひさしぶり♪
そのクッション、ボクにも使わせて!」
ナツ「ダメよ~~~~」


Aくん「ショボ~~~~~~ン」

ガンバレAくん(;^ω^)


としお「あ!また誰か来たですよ♪」


初めてお泊りのLくんはまだ9か月のフレブルくん。
”オスワリ”とっても上手だよ~(^▽^)


ぜんぜん犬見知りしなくて、グイグイいくタイプ(笑)


Aくん「ボクの好みのタイプじゃなーーーい!!」

Aくんのタイプは”白くてフワフワの子”
だもんね・・・真逆だね( ̄▽ ̄;)


としお「Lさん、みんなにちゃんと
ごあいさつできたですか?」
Lくん「うん!できたっ!!」

ほんとか~~~?(^-^;


としお「じゃあ一緒に遊びましょう♪」
Lくん「やったー!遊ぶ遊ぶ♪」

すぐにワンプロを始めたふたり。
動きが速すぎてろくな写真は撮れず・・・
(-_-;)


としお「明日もいっぱい遊ぶですよ!」
Lくん「うん♪」


更に、ネンネの前に常連の
S&R兄妹がお泊りに来てくれたよ!

「もう寝る時間だよね!」

って解っていて自分たちのお部屋へ
直行してオスワリ(拍手!)

どうぞ、張り切って寝てくださ~~い(笑)







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