2020年6月19日

ご期待に沿わない犬たち②

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





前回ブログのつづきです。



【他者(犬)の行動を変えさせるには】


●正解はないけれど・・・


前回の記事で

『ワンちゃんのこだわりや性格は十ワン十色なので、この方法なら絶対に飼い主さんの思い通りになってくれるってう魔法はない』

とお話しましたね。

世の中にはたくさんのしつけのノウハウがありますが、どれもが確実な方法ではありません。

ある意味その方法が愛犬にピタリと当てはまれば結果的に正解だったということでしかないってことです。

どんなワンちゃんにも通用する絶対的な正解というのはないんですね。

けれども、正解を導くための基本的な土台や姿勢、心構えといったものはありますし、逆にこれをやったらまず成功はしないっていうタブーもあります。

つまり、それらを踏まえて初めてしつけのスタートラインに立つってことになります。



●過信が招く苛立ち


しつけっていうのは、考えてみればとっても高度なコミュニケーション能力が必要な作業です。

だって、しつけって作業は言い換えると・・・


『他者(犬)の行動を、こちらの都合や要望に合うように変えさせる作業』


なんですからね。

変える必要があると思っているのはしつける側だけです。

しつけられる側にしてみれば、今までの自分の行動や習慣をなんでわざわざ変えなくちゃならないのかサッパリわかりません。

たまに、自分の思った通りに相手が変化してくれないことに苛立って


「まったくもう・・・こんなに一生懸命伝えているのに、どうしてあの子はちっとも解ってくれないのかしらっ?(プンプン)」


となっている人がいますが、そう感じる時点でもう、そのしつけは上手くいく可能性はゼロに近いと思った方がいいです(^-^;

しつけをしたいと思っているのはしつける側だけなんですから、うまくいかない原因はしつけをする側にあるってことです。

そもそも、変わりたいなんてハナから思ってもいない相手を思い通りに変えることなんて至難の業だってことをまず知っておかなくてはなりません。

変わってくれない相手に苛立つのは、


「こんな風にしつければ(伝えれば)絶対に相手に伝わるはず!そして変わってくれるはず!」


タカをくくっていたから生じる感情なんですね・・・



●しつけの土壌


ワンちゃんのしつけをする際に、まず大前提となるのは”信頼関係”です。

どんなに懸命にお世話をしても土壌が悪ければ作物が育たないように、信頼関係がなければはじまりません。

アナタだって、信頼できない相手が言葉巧みに何かを勧めてきたら、巧みであればあるほど


「超アヤシイ( ̄▽ ̄;)」


って感じて意地でもいうことをきかないぞ!って思いますよね?(;^ω^)

まして、信頼関係が絶望的な状況_例えば・・・


我が子がナイフや金属バットを振りかざしているような状況とか・・・

愛犬が牙を剥いて本気噛みしてくるような状況


こんな場合は既にしつけに取り掛かれるレベルではありませんので、しかるべきプロに相談することをお薦めいたします。


※本気噛みの犬をそんじょそこらのトレーナーさんに安易にお願いすることは、事態を更にこじらせる恐れがありますので、必ず咬み犬矯正の実績がしっかりある訓練士さんに依頼するようにしましょう。


では、信頼関係がしっかり構築されていることを前提に・・・



●北風と太陽


イソップ童話の”北風と太陽”のお話は、他者(犬)に何かをして欲しい時にどのように振舞えばいいかをとてもよく表しています。


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ある日、北風と太陽が力比べをすることになり・・・

ちょうど通りかかった旅人のコートをどちらが脱がせることができるか?で勝負をつけることにしました。

コートを脱がせるなら絶対に北風の方が優位だろうと読者は思います。

北風は旅人のコートを吹き飛ばそうとビュービューと吹き荒れます。

けれども旅人は、コートが脱げては大変とばかりにしっかりとコートの前を合わせてしまいます。

ついに北風は疲れ果てて諦めます。

一方太陽は、ただサンサンと優しく旅人を照らしました。

すると、暑くなった旅人は自分からあっさりとコートを脱いでしまいましたとさ!
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っちゅーお話ですね。

この寓話がわたしたちに伝えてくれていることは・・・


・しつける側が相手を力づくで変えてやろうと躍起になればなるほど、思った結果から遠のいてしまう。

・いかに相手に自らそうしたいと思わせるように仕向けるか?がカギである。


っていうことです。

変わりたいなんてサラサラ思っていない相手にこちらの都合で変わってもらうんですからトーゼンですよね?

幸いなことに 信頼関係がうまくいっている場合、人間の幼児も犬もパパやママが大好きですから


「パパやママは自分に何をして欲しい(やめて欲しい)んだろう?」


ということを必死で汲み取ろうとしてくれます。

既に乗り気でいてくれるのはありがたいことですね~~~♪


にもかかわらず・・・彼らが


・もうイヤ!何をして欲しいのかサッパリわかんない!(混乱)

・もう疲れた~~!飽きちゃった~~!(疲労)

・怖いお顔で怒っているパパやママはもう見たくない・・・逃げちゃいたい!(怯え)


という状態にさせてしまったら、残念ながらしつけはひとつもうまくいきません。

でも、しつけに取り組む人はつい熱が入り過ぎて、知らず知らずのうちに北風さんになって勝手にイライラしていることがホントーに多いんです。


北風さん北風さん、アナタのその行動、アナタが望む目的からどんどん遠のいていますよ~~~!



長くなるので次回に続きます。




<今日のPetHotel11!>

あいにく朝から雨降り・・・

Nちゃん「ねえR弟くん、いい加減ワタシとも
遊びましょ♪」
R弟くん「や~だよ~~~」


R弟くん「あ!ハミガキ?!ボクする~~♪」


まずはお兄ちゃんからだよ(o^―^o)

R弟くん「やっぱり・・・」
Rお兄ちゃん「トーゼンさっ♪」


歯磨きもブラッシングもとってもイイコに
させてくれるRお兄ちゃんなの。


Nちゃん「エライわ~!がんばれ~~~~~!」


R弟くん「ワーイ、ボクの番だ~♪」

R弟くん、以前は手足のブラッシングが
あまり好きじゃなかったけど、
今はヘッチャラ♪


チャコ「ワタシもワタシも~~~~!」

はいはい。
急に甘えたくなっちゃったんだね(;^ω^)


R兄弟「チャコちゃん、そろそろトリミング
してもらった方がいいんじゃない?」

おっしゃるとーーり~~~~(^-^;


お外は雨降りなので・・・
Nちゃんと”としお”はお部屋で
ドッスンバッタン遊んでいると・・・


としお「あ!誰か来たですよっ♪」


お泊りに来てくれたのはラブニエルのMくんと・・・


Mくんの弟くん、黒シュナのBくんで~す!
BくんはPetHotel11!に初めてお泊りだね。


初めての場所でも初対面のワンちゃんに
うなりながらグイグイ近づくという
独特のBくんに”としお”はタジタジ(;^ω^)


逆に、以前は他のワンちゃんが苦手で
オドオドしていたMくんは同居犬ができたことで
すっかり社交的に!


以前はこんな風に他の子にたかられると
シッポを丸めて震えていたのに
堂々とフレンドリーに振舞えています!


ちょっとイキったような態度で
グイグイくるBくんを一番上手に
イナしていたのはさすがのNちゃん!

Nちゃん「あらやだ、そんな態度だと
みんなに嫌われちゃうわよ~~~♪」


R兄弟はベンチの上から
「なんだオマエ!新入りのくせに態度デカすぎだぞ!!」
Bくん「なんだ?おお?やんのか?!」

こらこら・・・( ̄▽ ̄;)


Mくん「すんまへ~ん、ウチのBが・・・(テヘヘ)」


チャコ「犬の中でいろいろ学んで帰ってね~」


Bくん「え?もしかしてボクって浮いてる?」

大丈夫。Bくんは何も悪くないよ(o^―^o)


Nちゃん&Mくん「ボール投げて~~~!」


雨なのでお屋根のあるガレージで
こじんまりとボール遊び(;´∀`)


それでも嬉しそうに遊んで
くれるけなげなワンコたち~♥


Bくんが横を通るだけで表情をこわばらせる”としお”
きみがビビってどうすんの~~~?!
( ̄▽ ̄;)









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