【レンタルペットの需要が高まっている件について】
●イヤな気持ち
新型コロナウイルス関連の報道の中で、観光業など多くの産業が大打撃を受けていると報じられている一方、ストレス発散や運動不足解消に役立つグッズの売り上げなどはむしろ売上高が伸びているという情報がありますね。
景気が冷え込む一方ではなく、中には好景気の産業もあるという点ではよいニュースなのかもしれませんが、この新型コロナ特需の中にレンタルペット業が入っている点に関しては、個人的にとてもイヤな気持ちになりました。
中でも特に人気が高いのが犬のレンタルだそうです。
空前のニャンコブームにも関わらず、レンタルペットでは犬の方が人気がある理由は、ネコはなかなか初対面の人に懐いてくれないけれど、人懐っこいワンちゃんは可愛がってくれる人には誰にでも懐く傾向にあるからでしょう。
●レンタルドッグを利用する動機
ここからは犬のレンタルに特化してお話していきましょう。
お店によって料金はいろいろですが、メニューとしては以下のような形が一般的なようです。
・1hコース(おさんぽを楽しむため)
・数時間~1日コース(おうちに連れ帰って楽しむため)
・数日~1か月コース(ペットの模擬飼育を楽しむため)
報道では、レンタルペット産業が新型コロナ特需になっている理由として次のようなものが挙げられていました。
・犬を借りておさんぽすることで、感染症に対する不安やストレスが解消され、癒される。
・かわいい犬が学校や塾が休みになって1日家にいる子供の遊び相手になってくれる。
それ以外にも、
・犬が大好きで本当は犬を飼いたいけれど住宅事情などで飼えないから。
・将来犬を飼ってみようかと検討しているので、実際に飼えるかをお試ししてみたいから。
といった理由が挙げられていましたが、これは新型コロナの流行とは関係ない理由ですね。
●教育上どうなんだろう・・・
特に、『お子さんのために・・・』という理由でレンタルドッグを利用することについて、わたしは大きな懸念を抱かざるをえません。
レンタルDVDなどと違って、犬には命があり感情もあります。
命あるものに対して、気に入らないからといって返却できたり他の子と交換できたりする都合のいい接し方を子供たちにさせるのはいかがなものかと思ってしまいます。
本来、わたしたち大人が子供たちに教えなくてはならないのは、命あるものを飼育する時の大切な心構え・・・つまり、
・犬はかわいいだけじゃない。ものすごく大変なこともあるんだよ。
・犬にはきちんとしたしつけや健康管理が必要で、それは犬の飼い主の義務だよ。
・キミがして欲しいことやして欲しくないことがあるのと同じように犬にだってそうした気持ちがあるんだから、犬の気持ちを理解して根気よく信頼関係を築いていこうね。
・犬を飼うということは、限りある命とその子の幸せを預かるという大きな責任を背負うものだよ。
・犬が思い通りにならなかったり、世話が面倒になったり、病気になったりしたからといって、決して途中放棄してはならないんだよ。
・犬たちから与えられることだけを期待してはいけないよ。キミたちも犬にたくさんの愛情を与えてあげるんだよ。
こうしたことを教えるのが大人の責任であって、レンタルペットの「気軽に」とか「いつでも好きな時に」といったコンセプトとは真逆の性質のものではないかと思うのですが・・・
●犬のきもち
レンタルドッグという業態に、わたしのように抵抗を感じる人がいる一方で、まったく問題ないと感じる人もいらっしゃいます。
そうした人たちは、
「たとえばセラピードッグのような病気の子供の心を癒すお仕事をしている犬となんら変わらないではないか」
「レンタルドッグとしてのしつけを受けた犬たちだからストレスを感じてはいないし、お客様に可愛がられてむしろ喜んでいる」
などとおっしゃっているようです。
そうなのかもしれませんが、そうでないかもしれません。
実際のところは犬たちに訊いてみないとわかりません。
ただ・・・わたしは単純に自分の愛犬をレンタルドッグにしたいかどうか?を考えた時に
「ぜったいにイヤだ!」
と感じます。
初対面の、普段犬を飼っていない、犬の扱い方もよく知らないような人が訪ねてきて、
「新型コロナでホラ・・・学校がお休みになっちゃったじゃない?
ウチの子たち、ストレスがたまっていて可哀想で・・・
それに、放っておくとゲームばっかりしてるでしょう?
だからワンちゃんを数日お借りしたら、子供たちもきっと喜ぶし、犬に夢中でゲームの時間が減るんじゃないかと思って・・・
一番人懐っこそうなナツちゃんを一週間お借りするわ♪おいくら?」
なんて言われて、
「ありがとうございます!2万円になりま~す♪行っておいでナツ!」
なんて言えるかバカーーーッ!!って思っちゃいます。
それはやっぱりナツが可哀想だと感じるから・・・
●感情と社会性がある生き物
ナツは確かに、とても人懐っこい子です。
おさんぽ中に「アラかわいい♥」なんて言われた日にゃ~ シッポをブン回してその人に駆け寄り、
「もっと褒めて~!撫でて~!抱っこして~~!」
ってコロンとお腹を出してひっくり返り、満足そうに撫でられるような子です。
それでも、時にはおさんぽだけ、時には数日~1週間、時には1か月間・・・という形でまったく知らない人にナツを託し、ましてお金儲けの道具にするなど考えられません。
ナツが、それをハッピーに感じるとはとても思えないからです。
わたしたちはペットホテルをしていますが、わたしたちのところに初めて預けられたワンちゃんには殊更その子の精神状態やストレスに注意を払っています。
なぜなら、どんなに人懐っこくて、わたしたちに撫でられると嬉しそうにしているワンちゃんであっても、やっぱり初めての場所や人に接する時には大なり小なり緊張やストレスを感じていることが痛いほどわかっているからです。
犬は、人間と同じようにとても感情が豊で社会性が高い生き物です。
だから、知らない環境に放り込まれたときや見知らぬ相手に接する時には、
「この人は自分にとって危険がないだろうか?」
「この人はどんな人だろう?仲良くなれそうかな?」
「この人はどこまで自分のワガママや粗相を許してくれる人だろう?」
「ここでの習慣(ルール)はどういったものかな?」
「自分はここでどういう立ち居振る舞いをすればいいかな?」
といったことを探り、一生懸命その環境に馴染んでいこうと必死でがんばるのは、新しい学校や職場に飛び込んだ時の人間とまったく同じなんです。
わたしたちのペットホテルにやってくる子たちも、最初はドキドキ緊張して出方を探るような様子だったのが、回を追うごとにリラックスしてのびのびと過ごせるようになり、そして喜んでやってきてくれるようになるんです。
一生懸命に築いた相手との信頼関係や、確立した自分の振舞い方や立ち位置、習得した習慣や生活リズムやルール・・・
こうしたことがコロコロと目まぐるしく変わってしまう犬生がどんなものかは、ご自分が毎日のように知らないご家庭でご飯を食べさせてもらったり、週替わりで知らないお宅に居候する生活を想像していただければ容易におわかりではないでしょうか?
「ウチの妻(夫)が海外旅行中で寂しいよ~!
・・・ってことで、お宅の奥さん(ご主人)を1か月貸してくんない?
税込みでいくら?」
なんて見知らぬ人に言われたらどーなのよっ?!っておはなし~・・・( ̄▽ ̄;)
せめて、犬の扱いに慣れていない人がレンタルドッグをおさんぽさせていて危険な目に遭わせないこと、食べさせてはいけないものを食べさせたりしないこと、そして興味本位で虐待まがいのことをしないことを切に祈っています。
反対のご意見も寄せられるかもしれないことを懸念もしましたが、あえて記事にさせていただきました。
<今日のPetHotel11!>
朝の海岸さんぽ♪
今朝も次々に木の枝を拾っては
テンションMAXのNちゃん(笑)
としお「あ!いい感じの竹ですね!
ボクもカミカミしたいですー!」
Nちゃん「やーよ~~だ♪」
としお「ハッ!!」
としお「ボクとしたことが・・・
うっかりNちゃんの”見せびらかし”に
ノセられちゃいました・・・」
Nちゃん「としお~、もっと欲しがってよ~!」
もう恒例の・・・おさんぽ後の
お庭ワンプロ(笑)
ヘトヘトになるまで遊んで
朝ごはんの時間~♪
R兄弟がお泊りに来てくれたよ♪
R弟くんが大歓迎を受けています(;^ω^)
Rお兄ちゃんは女子たちから大人気♥
とくにチャコの熱烈歓迎ぶりね・・・
( ̄▽ ̄;)
R兄弟「ふぅ~、やれやれ・・・
人気者はつらいよね~!」
としお「『やれやれ』じゃないですよ。
一緒に遊ぶですよ~~!!」
R弟くん「Nちゃん、よろしくね~!」
ママの期待通りNちゃんと
一緒に遊べるようになるかな~?
R兄弟のママが新しいオモチャを
持ってきてくれたよ!
なんと・・・電池で勝手に転がるボール!
R兄弟のために買ったけど
Rお兄ちゃんが怖がって遊ばないんだって
(;^ω^)
ボールフリークのボスは怖がるどころか
あっという間に無我夢中に・・・
Rお兄ちゃん「ボス・・・怖くないの?」
ボス「・・・・」(←無我夢中)
Nちゃん「ステキなボール、としおには
取られたくないな~~・・・」
Nちゃん、”としお”はもうその手には乗ら・・・
としお「欲しいですー!!」
乗っちゃった・・・( ̄▽ ̄;)
Nちゃん「キャッキャ♪あげないわよ~ん」
としお「あ・・・」
としお「またノセられちゃいました・・・
(↑自己嫌悪)」
Nちゃん「もっと来て~~~~ん♥」
遊び好きなNちゃんと”としお”も
勝手に動くボールにはさすがに警戒していて・・・
Nちゃん「なにコレ~~?」
としお「気持ち悪いですねぇ~」
ボス「いつもボクのボールを取っちゃう
子たちが寄りつかないから
こんなにステキなボールはないよ!!」
なるほどね~~(;・∀・)
最初は怖がって動くボールにワンワンしていた
Rお兄ちゃんも・・・
ボスが楽しげに遊ぶのをジ~っと見ているうちに
怖くないって気づいたみたいで・・・
急に楽しそうに遊び始めたよ!!
R弟くん「あらま!兄ちゃんたら、
あんなに怖がっていたのに・・・!」
気に入ったなら、お帰りの時に
ママに返そうね~~(笑)
Nちゃん「と~~しおっ♪」
としお「・・・・なんですか?」
Nちゃん「ホラ、このボール欲しいでしょ~?」
としお「ぜんぜん欲しくないです(キパッ!)」
Nちゃん「え・・・?!」
Nちゃん「なんでなんで~~~~~?」
としお「なんでって・・・・
もう弄ばれるのはイヤなんですよ~!」
恋に悩める青年みたいなことを言う
としお 1歳の春・・・🌸
夕方の海岸さんぽは
雨降りだったのでNちゃんととしおだけ
Nちゃん「ヤシの皮ゲット~~(ガオー♪)」
雨でも実に楽しそうだね(;^ω^)
Nちゃん&としお「あ!いい感じの枝・・・♥」
Nちゃん、新しい枝を狙ってるけど
ヤシの皮咥えてるからね~~( ゚∀゚)
PetHotel11!のHPはコチラ↓
以前のブログはコチラ↓
こんにちはー!
返信削除このニュースは初耳だったのですが…読んでうわぁってなりました。いきものに感情なんてないと思っているThe日本、て感じのサービスだなぁと…。いや、他の国にもあるのかもですが。
昔ツタヤで働いていたのですが、棚落ち品が中古セールで売り捌かれるのを思い出しました。決して汚れてもいないCDが、棚に入らないしメジャーじゃないアーティストだからとワゴンセールに移動になる…それがわんこ達にも起こりそうで、想像して悲しくなってしまいました…
おはようございます。
削除いつもお読みいただき、ありがとうございます(^▽^)
調べたところ、海外にもあるようですが、海外は保護犬の里親探しの一環で・・・というものでした。それでも賛否の議論が巻き起こっているようです。
わたしも同じことを想像してしまいました。
ペットショップの売れ残りの子のように、指名されなくなった子はショップにとっては手間とお金ばかりかかる存在になるので、その後どうなってしまうのかなぁ・・・と。
利用するだけ利用して闇に葬るようなことになっていないといいのですが・・・