2020年3月18日

『新型コロナ弱陽性の犬が死亡』の報道を受けて

こんにちは。神奈川県 Pet Hotel 11!(ペットホテルワンワン)のお庭番です。





【少ない情報から判ることを冷静に・・・】


●香港のワンちゃんが死亡


今月初旬に香港で新型コロナウィルスの”弱陽性”が認められたワンちゃんが亡くなったとの報道が流れました。

時系列の概要は以下の通りです。


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・2月25日
香港で60才女性が陽性と判明。
女性の飼い犬(17才ポメラニアン)を検疫施設にて隔離。


・2月26日~3月2日
ポメラニアンを検査したところ”弱陽性反応”があったため、引き続き隔離を続ける。


・隔離中(日付不明)
香港政府が隔離中のポメラニアンを詳しく調べた結果、”弱陽性反応”はたまたま犬の体の一部にウイルスが付着したのではなく低レベルの”感染”と確認された。

政府施設内で隔離中、犬に症状は見られなかった。


・3月14日
検査で陰性となったため、ポメラニアンは飼い主女性の元に返された。


・3月16日
ポメラニアン、天に召される
(飼い主女性は病理解剖を断っている)


※引用元:朝日新聞デジタル
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●少ない情報の中から


新型コロナウィルスに関しては、ただでさえ未解明のことが多すぎて、わたしたちは翻弄されているわけですが、ワンちゃんに関する情報は殊更少なくて不安になっている飼い主さんも多いことでしょう。

現時点で新型コロナウィルスの犬への感染報告は非常に少なく、上記の報道がすべてといっても過言ではありません。

そこで、この少ない情報から判ることだけ考えてみましょう。


◇ポメラニアンの死因は不明


一番気になるのが、罹患者の女性が飼っていたポメラニアンの死因は何だったのか?ってことですが、ハッキリ言って判りません(-_-;)

17才と高齢犬だったので、ちょうど天寿を全うしたのかもしれません。

3週間近く大好きな飼い主さんと離れている間、周囲は防護服を着た宇宙人みたいな知らない人だらけ・・・押さえつけられて検査されたりというストレスフルな生活が寿命を速めたのかもしれません。

あるいは、目には見えない形で新型コロナウィルスが何らかのダメージを与えたのかもしれません。


隔離されていた期間のことを想像すると、とても可哀想に感じてしまいますが、ひとつだけよかったなと思えることがあるとすれば、最期は大好きな飼い主さんの元へ戻れたということぐらいでしょうか・・・

いずれにしても、判らないことを闇雲に心配する必要はないと思っています。



◇感染症状はなかった


人間の場合、新型コロナウィルスに感染すると高齢者や持病のある人ほど重症化することが知られていますが、本件のポメラニアンは17才とかなりの高齢犬であったにも関わらず、検査結果は”弱陽性”で なおかつ肺炎などの体調不良を示す症状は見られなかったようですね。

このことから、たとえもしもわたしたち飼い主が出先で知らないうちにウイルスに感染してしまって、不顕性感染(感染していても無症状で元気モリモリ)の状態であったとしても、それを愛犬にうつすことで愛犬が苦しむ結果を招く可能性はほぼないってことでしょう。

少なくとも現時点ではそう考えて安心していいと思います。

でも・・・そもそも本当に 人→犬感染 があるのか?についてはやっぱりわかりませんね(-_-;)



◇香港以外の報告事例がない


ホントかぁ~~?!ってわたしが疑わしく思う理由のひとつは、これだけ世界中の人々に感染が拡がっている状況の中、感染者の愛犬が新型コロナに感染したという事例が香港からしか出てきていないってことです。

ヨーロッパでもアメリカでも日本でも、感染者数は日に日に増えているのに・・・

フシギですねぇ~~



◇弱陽性ってなにさーーっ?!


もうひとつ、この報道が先月流れたときからずーーーーっとモヤモヤしていたことがあります。

それは『弱陽性ってなんなのさっ?!』ってことです。

人間がPCR検査をした結果は”陽性”か”陰性”かのどちらかでしょー?


『本日、○○県で3人の”弱陽性”患者が出ました』


みたいなニュースはきいたことがありません。

なのに、どーして香港で隔離されたワンちゃんについては、当たり前のように


『弱陽性でした!』


って伝えられているのか・・・・おバカなわたしにはサッパリわからないので、ぜひとも結局はこのポメラニアンは”陽性”だったのか”陰性”だったのかハッキリしてくれよぅっ!!って気持ちなんですね。

ナニ?その”あおみどり色”みたいな表現ーーーー ヽ(`Д´)ノプンプン



●現時点でのファクト


さて・・・こんなドシロウトの見解なんかよりも、権威ある機関が現時点で新型コロナの犬への感染についてどう言っているか?を知りたいでしょ~~?!

さあ、イヤっちゅーほどご紹介しましょう。


◇日本の厚労省


Q:新型コロナウイルスはペットから感染しますか?

A:新型コロナウイルスがペット等動物に感染した事例は見つかっていません。なお、動物を媒介する感染症は他にありますので、普段から動物に接触した後は、手洗いや手指消毒用アルコールで消毒などを行うようにしてください。



◇WSAVA(世界小動物獣医師会)


今回の流行に対応するため、WSAVAのScientific and One Health Committeesは世界中のワンヘルスに関わる方の協力をえてWSAVAのメンバー向けに以下の想定質問集を用意した。

私たちは中国で伴侶動物が遺棄されているという報道を危惧し、この指針が不安がっている飼い主と相対する獣医師に活用してほしいと願っている。


Q:COVID-19は伴侶動物に感染するか?

A:現時点では伴侶動物がSARS-Cov-2ウイルスに感染しうるというエビデンスは限定的であり、犬や猫がほかの動物や人に対する感染源となるというエビデンスはない。

本件は急激な展開を見せることがあるため、新しい情報が入り次第アップデートされる。


Q:自分自身がCOVID-19にかかった場合、伴侶動物やそのほかの動物との接点を減らすべき?

A:CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は以下の推奨を出している。

・COVID-19に感染している場合は、伴侶動物やそのほかの動物との接触を、そのほかの人に対するものと同様に、制限すること。

・伴侶動物やそのほかの病気がCOVID-19に罹患して症状が出たという報告はないが、このウイルスに関する更なる情報が出てくるまでCOVID-19の罹患者は接触を制限するべきである。

・可能であれば、病気の間は家族の別の人が世話をしてほしい。

・COVID-19にかかっている場合は、なでる、くっつく、キスする、なめる、同じ食べ物を食べることも含めて伴侶動物との接触を避けるべきである。

・病気の間に伴侶動物の世話をする必要や近くにいる必要がある場合は触る前後に手洗いをしてマスクをつけるべきである。



◇CDC(アメリカ疾病予防管理センター)


このウイルスは動物源から出現したように見えますが、今では中国で人から人へと広がっています。

米国のペットを含む動物がこの新しいコロナウイルスの感染源であると考える理由はありません。

現在までに、CDCはペットまたはその他の動物がCOVID-19で病気になったという報告を受けていません。

現時点では、ペットを含むコンパニオンアニマルがCOVID-19を拡散できるという証拠はありません。

しかし、動物は他の病気を人に広める可能性があるので、動物の周りにいた後は常に手を洗うことをお勧めします。



◇WHO(世界保健機関)


Q:新型コロナウイルス感染症は飼っているペットからうつりますか?

A:犬が感染している例は香港において1例ありますが、現在までに、犬や猫、その他のペットが新型コロナウイルスを伝染するという証拠はありません。

新型コロナウイルスは、主に、感染した人による咳、くしゃみ、話す際にできる水滴を介して広がります。

自身を守るため、頻繁かつ徹底して手をきれいにしましょう。

WHOは、本件に関する最新の調査について引き続き監視し、新たな知見が得られた際に更新する予定です。



◇OEI(国際獣疫事務局)


Q:新型コロナウイルスと伴侶動物について何がわかっていますか?

A:新型コロナウイルスの、現在の広がりは人から人への感染の結果です。

現在まで、伴侶動物が新型コロナウイルスによる病気を広め得るという証拠はありません。

したがって、伴侶動物の福祉を損なうおそれがある対策を講じる正当な理由はありません。

香港政府は、犬が新型コロナウイルスに感染した飼い主に濃厚接触した後、犬が新型コロナウイルスに陽性であったという証拠をOIEに報告しました。

リアルタイムPCRで行われた検査では、新型コロナウイルスの遺伝物質の存在が示されました。犬は病気の臨床症状を示していませんでした。

人の新型コロナウイルスによる病気について、犬が、広がりの役割を果たしたり、病気になるという証拠はありません。

異なる動物が新型コロナウイルスの影響を受け得るかどうかを理解するには、更なる研究が必要です。

OIEは、新しい情報が利用可能になり次第、更新を提供し続けます。

伴侶動物の移動や取引の制限を支持する証拠はありません。


Q:伴侶動物や他の動物が、新型コロナウイルスの病気や感染の疑いがある人と密接に接触している場合、飼い主はどのような予防措置を講じるべきですか?

A:伴侶動物又は他の動物が新型コロナウイルスによる病気になったという報告はなく、また、現在、この人間の疾患で重要な疫学的役割を担っているという証拠はありません。

しかしながら、動物と人は人獣共通感染症として知られる病気を共有することがあるため、新型コロナウイルスに感染している人は、このウイルスに関して更なる情報が判明するまで、伴侶動物や他の動物との接触を制限することをお勧めします。

動物の取り扱いや世話をするときは、基本的な衛生対策を常に実施する必要があります。

これには、動物、動物のフードや食器の周りや取り扱いの前後の手洗いが含まれます。

また、キスや、フードをなめたり、シェアしたりすることも避けるべきです。

可能であれば、新型コロナウイルスに感染している人や治療を受けている人は、ペットとの濃厚な接触を避け、動物の世話を他の家族に依頼することが望ましい都考えます。

もしも、感染した方がペットの世話をしなければならない場合は、適切な衛生習慣を維持し、可能であればマスクを着用する必要があります。



ハイ、ほぼみんなおんなじこと言ってますね。


●結論


今まで同様、新型コロナウィルスに限らず、さまざまな感染症からお互いの身を守るためにも、ペットと過度なふれあいは避け清潔に心がけるという基本的な注意を守っていれば大丈夫ってことですね。

ちょっと安心していただけましたか?


それにしても・・・ハンドクリームの減り方がハンパありませんね・・・( ̄▽ ̄;)

みなさん、どうぞ健康でご安全に~~(^▽^)/





<今日のPetHotel11!>

朝の海岸さんぽ♪
暖かくていいお天気だね~!


としお「オシッコですよ~~~♪」


サラダバー( ̄▽ ̄;)


お庭の土のところに行くには
トンネルをくぐらなくちゃならない
仕掛けをされて・・・

Pくん「う・・・なんかあやしい」


Pくん「トンネルしか土のところに
行く道がなくなっちゃったんだよ」
としお「ホントですねぇ~~」


Pくん「まあいいや!ボク、お気に入りの
このクッションがあるから♪」
としお「またもぐるですか?」


Pくん「うん、ただこのクッション
もうちょっと深いといいんだけど・・・」
としお「バケツより深いクッションなんか
ないですよ~~~」


日なたに敷物を敷いてもらって
ちょっとしたピクニック気分♪


いい季節だねぇ~~~♥


ナツは今日も虫さがしに余念がありません


見晴らしのいい高いところに上って・・・

ナツ「悪い子(虫)はいねーがぁ~~?!」

ひいー! 。。゛(ノ><)ノ


虫が見つからなかったので
お山から落ちてきた新しい枝を
カリカリ・・・


息子に万引きさせて犯行現場を
隠す母親にしか見えないんですけど・・・
”万引き家族_ペット編” ( ̄▽ ̄;)

チャコ「早くしなさい!としお!」


Pくん「やっとトンネルをどけてくれたよ♪」
としお「やっぱりオシッコは土の
ところにするに限るですね~!」 


夕方の海岸さんぽ♪
いつまでも歩いていられそうな
気持ちのいい陽気(^▽^)


ナツ「チャコ!もう行くわよ!」
チャコ「待って~~!まだ食べてる途中~」

コンクリートの隙間のほんのちょっとの
草むらさえもサラダにしか見えないチャコ
(-_-;)









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